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Philosophy is a Proposal of Values
──哲学とは、価値の提案である

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賛助会員の募集

当研究所の活動をより一層発展させるため、賛助会員の制度を設けております。設立趣意および活動に賛同し、支援を行っていただける場合、下表の内容をご確認いただき、お申込いただきますようお願いします。

会員種別特別賛助会員一般賛助会員
主な
賛助会員
特典案
会報誌
定期ワールドレポート
各種イベントへの参加
当研究所 代表理事等との個別ミーティングおよび情報交換会への参加
会報誌
定期ワールドレポート
各種イベントへの参加
年会費300万円30万円

共同代表理事挨拶

哲学とは価値の提案の学問である。

提案する相手は、何よりも人々であり社会である。人々にその声を届けるためにも、哲学はいま再び、社会に向き合い、社会にエンゲージしなければならない。一方、21世紀の世界は、価値の多元化、多層化をますます必要としている。このような二つの指向性が交わる「場」、哲学と社会を結び、両者の対話の中から新たな人間観、世界観を生み出し、それを世界に発信する「場」として京都哲学研究所は設立された。

世界の人々や研究者が、ここ京都に集い、議論し交流することで、京都発の新たな価値観と知のトレンドを生み出す。

それが「われわれ」のミッションであり、夢でもある。

出口 康夫

京都大学
副プロボスト
文学研究科 副研究科長・教授
人と社会の未来研究院 副研究院長

京都大学大学院文学研究科哲学専修教授。研究分野は、確率論・統計学の哲学、科学的実在論、シミュレーション科学・カオス研究の哲学、カントの数学論、スコーレムの数学思想、分析アジア哲学など多岐にわたる。近年は、「できなさ」に基づいた⼈間観・社会観として“Self-as-We”(われわれとしての⾃⼰)を提唱し、NTTとの共同研究にも従事する。大阪府出身。京都大学大学院文学研究科応用哲学倫理学教育研究センター・センター長や京都大学大学院文学研究科副研究科長なども務める。京都大学文学部卒、同大学院博士課程修了。


2019年夏、京都大学の出口教授を訪ね、新しい情報通信基盤(IOWN)について議論した折、「新しい社会インフラには新しい哲学が必要」と明確な示唆をされた。 

現在、生成AIや新情報通信基盤により、社会や人々の生活が大きく変化する可能性が高い。

さらにコロナパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻など、世界の安全保障は厳しくなり、冷戦構造、南北構造など社会の分断構造が多くみられるようになっている。

これらの状況への建設的な対応は、多様な価値の同時両立を認め合う、パラコンシステントの考え方の適用、そして西洋の価値と東洋の価値を共存させるような、新しい哲学の実現が必要であると考える。

価値多層社会の創造を京都から提案し、技術革新の成果をより豊かな社会形成に生かした希望のある未来を創っていきたい。

その第一歩が、京都哲学研究所の創設なのである。

澤田 純

日本電信電話株式会社(設立時社員)

代表取締役会長

日本電信電話株式会社代表取締役社長を経て、同社代表取締役会長。同社社長在任中には、次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」構想の発表、NTTの組織再編、国内外の提携推進など大胆な改革を進める。哲学に造詣が深いことでも知られ、著書『パラコンシステントワールド』では、哲学・生命科学・情報科学の観点からパラコンシステントという未来のビジョンを提示。健康長寿産業連合会会長、日米経済協議会会長、日本経済団体連合会副会長なども務める。大阪府出身。京都大学工学部土木工学科卒。

設立趣旨

20世紀が「科学技術と経済の世紀」 だったとすれば、21世紀は「価値の世紀」である。

科学技術の進展と経済的繁栄が、必ずしも人々のウェルビーイングや世界の平和に直結しないことが明らかとなった今日、改めて「本当の幸せとは何か」、「目指すべき価値とは何か」が問われているのである。

また、ますます多元化する世界を前にして、このような「価値をめぐる問い」には唯一の正解がありえないことにも、我々は気づきつつある。

さらに「個人の同一性(アイデンティティ)」や「社会の単一性(ユニフォーミティ)」が単なる「神話」にすぎないことが暴かれたことを受け、複数の価値が層をなして積み重なっている「価値多層社会」の実現も切実に求められている。

このような状況を前に、「価値の提案の学」としての哲学、ひいては社会に積極的に関与する人文学、すなわち「エンゲージング・ヒューマニティ」の再興が、今こそ求められている。

このような新たな哲学、新たな人文学は、20世紀のデファクトスタンダートとなった西欧・北米思想のみならず、アジア、アフリカ、中南米、オセアニアなど、世界各地域に息づく伝統にも光を当て、それらを同等の真正性(オーセンティシティ)を持った世界観として再言語化することで、相異なる価値観の「矛盾的共存」を実現するミッションをも担っている。 「京都哲学研究所」は、国内外の産官学民からなる多様な人々の参加を得て、歴史文化都市・京都の地から、多様な価値の提案を通じて、価値多層社会を目指す、国際的な訴求力を持った運動体を形成することを目指して設立された。

活動内容

(1)「価値多層社会」実現のための国際的な運動体の形成

  • 国際運動体の形成を目指した国内外のネットワーク構築
  • 様々な人々が世界各地より一堂に会し、価値多層社会の実現に向けて討議する「京都会議」の定期開催

(2)新しい社会インフラのための価値提案

  • 新たな価値の提案に結びつく哲学研究
  • 価値提案の学としての哲学と人文社会科学・理工医学等の隣接諸学との共同研究

(3)新たな価値の社会実装

  • 産官学民、アート・デザイン界等との価値共創活動
  • 新たな価値の社会発信にかかわる各種の事業

団体概要

名称

一般社団法人 京都哲学研究所(Kyoto Institute of Philosophy)

共同代表理事

  • 出口康夫(京都大学文学研究科・副プロボスト、哲学専修教授/副研究科長)
  • 澤田純(日本電信電話株式会社・代表取締役会長)

理事

東原敏昭

株式会社日立製作所
取締役会長 代表執行役

戸田裕一

株式会社博報堂DYホールディングス
取締役会長

株式会社博報堂
取締役会長

大森久美子

日本電信電話株式会社
研究開発マーケティング本部 マーケティング部門
R&Dマーケティング担当部長

Executive Advisor/Chief Strategist

野村将揮

京都大学 産学連携本部連携研究員

ハーバード大学ケネディ行政大学院

元経済産業省

連絡先

contact@k-philo.org
https://k-philo.org/