インドの研究者ら共鳴 KIPの理念・取り組みに ニューデリー訪問

京都哲学研究所の共同代表理事を務める出口康夫京大教授と澤田純NTT会長、シニア・グローバル・アドバイザーを務めるマルクス・ガブリエル独ボン大学教授の3人が、2月26日から3月3日にかけてインドを訪問しました。世界一に躍り出た人口増と目覚ましい経済成長により影響力を増したインドにおいて、当研究所の理念や取り組みを広く知ってもらい、国際的な学術交流の芽をはぐくむことが主な目的です。
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2月27日にはニューデリーのホテルで交流会を開催。インド工科大学デリー校のルクミニ・バヤ・ナイール教授、デリー大学のマドゥリカ・バナルジー教授ら哲学、言語学、政治学など人文社会科学の研究者18名を招待しました。澤田会長とガブリエル教授が当研究所の設立趣旨や経緯、設立後の約1年半で構築してきたグローバルなネットワークなどについてプレゼンテーションし、続いて出口教授も交えた質疑セッションを行いました。
多くの参加者から質問があり、当研究所が実現を目指す「価値多層社会」や出口教授が提唱する「WEターン」の哲学的含意などについて活発な議論が交わされました。NTTによる次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の開発をきっかけに生まれた「新しい技術には新しい哲学が必要である」という当研究所の原点とも言えるメッセージには、AI倫理を研究する参加者を中心に大きな賛同が寄せられました。
その後のレセプションパーティーでは、当研究所やボン大学の研究員を含む26人の参加者が和気藹々とした雰囲気のなか、親睦を深めました。共同研究やイベント開催など、今後にわたる連携の可能性についても話し合われました。
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