京都会議の成果、東京で発信 ビジネス界向け報告会 35人が活発に意見交換
京都哲学研究所は第1回京都会議について振り返る報告会を東京・赤坂の博報堂UNIVERSITY of CREATIVITYで昨年12月16日に開催しました。当研究所の共同代表理事を務める出口康夫京都大学教授が講演したほか、出口教授と博報堂の岩﨑拓常務による対談が行われ、後半は参加者との活発な意見交換も繰り広げられました。
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当研究所の賛助会員企業や、京都会議にご招待したものの諸事情で参加できなかった企業の関係者らを対象に開催。会場のUNIVERSITY of CREATIVITYは博報堂のクリエイターらが活動する本社23階の創造的な空間で、参加した35人は木のぬくもりを感じる床に靴を脱いであがり、円を描くように座りました。
京都会議の内容に関する報告の後、出口教授が約20分間にわたり講演。出口教授は矛盾を包摂しながら共存する価値多層社会の方向性について説き、「簡単にできるのか。簡単なはずはないですよね。でも、あきらめたり絶望したりしたら、未来はない。灰色の現在が延びていくだけ。なんとかしないといけない。それが京都哲学研究所の一つの考えですし、そのためには哲学。自分なりに腹落ちしたことを言葉で表していく」などと語りました。岩﨑常務との対談では、「AIと人間との関係性」など京都会議で焦点になったテーマを振り返りつつ、京都宣言を発表する予定の第2回京都会議に向けて「世界中を回らないと。色々な人と議論して多様な声を(京都宣言に)入れていく」と意欲を示しました。
その後に行われた参加者との意見交換は、京都会議で好評を博したラウンドテーブルのように参加者が自由に発言できるセッションです。約1時間、途切れず手が挙がり続けるほど活発なものとなりました。
ある参加者は、1人だと何もできない根源的なできなさを認識し「われわれ=WE」の一員であるとの視点に立ち返る出口教授の「WEターン」思想に言及し、企業経営の観点から「自分はこの会社で成長できるのか、自分のウェルビーイングが高められるのか、社会課題解決に私は寄与できているのか。それがないと、(社員たちは)幸福感を持ってくれなくなってきている。その意味でWEターンをどのように実現していくかがキーだと思う」と述べました。別の参加者からは「企業が出すコアバリューとかパーパスって、どうして上滑りしちゃうんでしょうか」と相談めいた質問も出るなど、終始、和やかな雰囲気の中で対話が続きました。
当研究所は、私たちの取り組みに興味を持ってくださる企業・団体などの皆さまに向けて、今後も東京で各種イベントを開催していくことを検討しています。
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